2015年10月24日土曜日

2015.10.24 土曜観察会

晴れ 参加者4名

関東の秋はゆっくりです。ツタウルシの紅葉が目立っていますが、気温が高いので、まだ本格的な紅葉・黄葉には少し時間がかかりそうです。

それでも、雑木林の道にはドングリがパラパラと落ちていていたり、大池にはカモたちが増えたり、カケスが山から降りてきたりして秋が深まっています。

田んぼの学校の刈り取った稲は稲架掛けで、脱穀を待っていました。

 先週、十数羽いたオシドリは南に渡る途中に、休憩で寄っただけのようで、いなくなっていました。

エナガの声がしたので、声のする方向をみたところ、直ぐ近くでミツバアケビの実にとまって、中の甘い白い部分をつついていました。メジロやヒヨドリがカキなどをつついているのを見ることがありますが、エナガが果実を食べるのを初めてみました。

 帰りに、宍塚の蓮田を見まわりましたが、セグロセキレイを見ていたら、トンボを捕まえました。
【観察した野鳥】
マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、カイツブリ、キジバト、ダイサギ、コサギ、クサシギ、オオタカ、タカsp.、ノスリ、カワセミ、コゲラ、モズ、 カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ホオジロ 23種 

2015年10月17日土曜日

2015.10.17 土曜観察会

晴れ後薄曇り 参加者13名
 野鳥の会茨城県と合同探鳥会を兼ねた観察会でした。筑波大の留学生と土浦市の中学校の外国人英語指導助手の二人のアメリカ人も参加してくれました。

不思議と小鳥が少ない日でした。最後までウグイスの声が聞こえません。ほぼ一ヶ月確認できないのは非常に珍しいことです。

池には、マガモ、ハシビロガモなどのカモたちが増えてきました。堤防の右側の空い面にオシドリの群れがきていました。越冬してくれるといいのですが、旅の途中のようです。

大池には滅多に現れないキンクロハジロもいました。
 写真:宍塚里山さん提供
 写真:宍塚里山さん提供
ミツバアケビの実が沢山あって、参加者で賞味しました。初めて食べた人も甘さに驚いていました。アメリカにはアケビが無いようで、二人は最初恐る恐る食べていましたが美味しかったようです。

先日、虫こぶの中のウコギトガリキジラミの幼虫を見ましたが、今日は虫こぶから出てきたばかりの羽化直後のウコギトガリキジラミをみることができました。 
羽化の終わったウコギトガリキジラミもいました。
今年もピンク色のヒナバッタに合うことができました。
【観察した野鳥】
オシドリ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、クサシギ、タカブシ ギ、トビ、ツミ、タカsp.、コゲラ、チョウゲンボウ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクド リ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ホオジロ 30種   

2015年10月10日土曜日

2015.10.10 土曜観察会

晴れ後薄曇り 参加者5名(子ども1名)

 もうすっかり秋模様。虫の声がよく聞こえます。どうゆうわけか、エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギやササキリ、セスジツユムシ、サトクダマキモドキなどが姿をみせてくれました。
 



 大池には、マガモやヒドリガモも10羽ほどの群れで飛来してきていました。
 歩きはじめのエノキでは、アミメアリが共生しているヤノクチナガオオアブラムシのだした甘露を吸っていました。クチナガという長い口吻はエノキに差し込んでいるようで見えませんでした。
ヤノクチナガオオアブラムシは頭を上にしています
 普通は、木に作られた蟻道の中にいるそうで、初めてみました。よくみようとして、アリにどいてもらおうとしたのですが、さっぱりでした。
 このほか、モミジイチゴの葉のうえで、鳥の糞のようにみえるモントガリバの中齢幼虫を見つけたり、ヨコヅナサシガメの幼虫の脱皮のを見たりと、今日も色々と面白い観察会です。
鳥の糞のように見えるのは、中齢幼虫までのようです
脱皮直後は赤い色で目立ちます
 さて、今日の目玉は、オオスズメバチの大きな巣です。コナラの枯れ木の4mほどところにあった洞に巣を作っていたようですが、このところの強風で木のなかばから上の部分が倒れてきたようです。古い巣のようでした。

 そうそう、アケビの実やムキノキの実を賞味したのですが、奥床しい甘さでした。ヤマハッカの染み入るような花色も印象に残りました。

by yamasanae


【観察した生き物】
鳥類 18種+(番外1種)
ヒドリガモ、マガモ、ハシビロガモ、キジバト、チュウサギ、オオタカ、コゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、メジロ、ヒタキ類(キビタキ♀でした。)、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ホオジロ、(コジュケイ)
キビタキ♀ 観察会参加のHさん撮影

チョウ類 9種
オオチャバネセセリ、キタキチョウ、スジグロシロチョウ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、メスグロヒョウモン、ツマグロヒョウモン、キタテハ

ガ類 1種
モントガリバ(中齢幼虫)

トンボ類 5種
オオアオイトトンボ、アジアイトトンボ、ナツアカネ、ノシメトンボ、アキアカネ

その他昆虫類 17種
セスジツユムシ、サトクダマキモドキ、ササキリ、アオマツムシ、ハラオカメコオロギ、エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、ヨコヅナサシガメ、クモヘリカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、チャバネアオカメムシ、ヤノクチナガオオアブラムシ、ガガンボ類sp.、キタヒメヒラタアブ、アミメアリ、オオスズメバチ(巣)

クモ類 9種
ヒラタグモ、オナガグモ、ジョロウグモ、ナガコガネグモ、ゴミグモ、オオトリノフンダマシ(卵のう)、ハナグモ、ネコハエトリ、マミジロハエトリ

植物 23種
イヌタデ、アキノウナギツカミ、ミゾソバ、ヒナタイノコズチ、ナズナ、ヘビイチゴ、オオニシキソウ、ヤナギハナガサ、アレチハナガサ、ヒメジソ、ヤマハッカ、アメリカセンダングサ、コセンダングサ、ヒメムカシヨモギ、ユウガギク、ヒメジョオン、セイヨウタンポポ、セイタカアワダチソウ、ツユクサ、コブナグサ、アキメヒシバ、カゼクサ、ネズミノオ

アケビ(木通)の実、ムキノキ(椋木)の実



2015年10月4日日曜日

2015.10.04 「大池の魚」

晴れ 参加者 80名以上(半数はこどもたち、集計待ち

 今日の講師は、大学時代、魚の研究をしたのち、教壇に立ち、茨城県自然博物館の主任学芸主事も経験した増子勝男さん。宍塚の観察会では2006年から5回目です。

 観察会の駐車場で、あいさつと注意事項。一番の注意事項はおぼれない事で、くるぶしぐらいでもおぼれてしまう事があるそうです。
 里山について、まずは、網の使い方を教えてもらいます。まず、網で深さを計って、大丈夫なことを確認してから、小川に入ります。網の使い方は、下流に網をたてて、上流から足で生きものを追いこむやり方と、さっと網ですくう方法とあるそうです。

 網も持つと、もう夢中。小川に入って、一所懸命すくってみます。最初のうちは、小さなアメリカザリガニ、そのうちに、スジエビが混ざっていることに気が付きます。だんだん、狙ってとるようになり、大きなアメリカザリガニをゲットすると、歓声です。

 小川には、ドジョウがいました。ほかにも魚がいるよ。やった、これは、ハゼの仲間のヨシノボリ。

 もう、釣をする時間が無くなるよと、呼びかけて、やっと堤防へ。
 今度は、つりの準備です。自分で(保護者にてつだったもらい)釣り糸をつけないと、釣が出来ません。悪戦苦闘で、こんどは、釣りに夢中。いつもは入れ食いのブルーギルがなかなか釣れません。棚を深くとって、といっても分かりませんね。雨で水深が深くなっているので、少し、底の方を狙います。そのうちに、ブルーギルが何匹か釣れるようになりました。

 ブルーギルやブラックバスは外来魚で、大池のこれまでの自然を壊してしまうので、ブルーギルたちが悪いわけではないのですが、駆除をしなければならないこと、人間が持ち込むことなど、小さい子どもたちもしっかり理解していたのには、驚きました。
 熱心に質問もして、やはり、興味のあることには集中力が切れないのだとこれも感心。
by yamasanae



Kiです。魚の観察会面白かったです。
でも、妻が仕事で、ワンコの散歩しないできたので、はっとして、帰りました。
ひらブナおいしそうでした。
来年の春にご対面したいです。
ザリガニ、美味しそうでした。



by Kiさん

注:大池では、網をしかけて、外来魚などを調査・捕獲していますが、その網には、ブラックバス、ブルーギル、カムルチーなどのほか、フナなどもかかります。当日は網にかかった魚たちも展示していました。ひらブナ(平鮒)=ヘラブナ(箆鮒)のようです。(by yamasanae)






2015年10月3日土曜日

2015.10.03 土曜観察会

晴れ 参加者5名

 秋ですね。今日の一枚はこれ。 ミゾソバの金平糖のような花に、メスグロヒョウモンが吸蜜に来ていました。
メスグロヒョウモン♀
 暑いくらいで、チョウの類が多くみられました。久しぶりに、南下の途中で、宍塚によったアサギマダラを見ました。シロヨメナで吸蜜。後翅の模様から♀のようです。
アサギマダラ ♀
  秋といえば、バッタの類。アオマツムシの鳴き声も聞こえました。
ウマオイ(たぶんハヤシノウマオイ)
 そういえば、カケスの声が喧しくなってきました。

 驚いたのは、アカヤマドリ。どうも、年2回で会うような気がします。先月、お地蔵さんみたいだったシロオニタケは、立派になっていました。
たぶんシロオニタケ
by yamasanae


【観察した生きものたち】
鳥たち 16種+(番外1種)
カルガモ、コガモ、カイツブリ、アオサギ、コサギ、コゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、(コジュケイ)

チョウたち 18種
オオチャバネセセリ、イチモンジセセリ、アゲハ、キタキチョウ、モンキチョウ、モンシロチョウ、ウラギンシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、アサギマダラ、メスグロヒョウモン、ツマグロヒョウモン、コミスジ、キタテハ、アカボシゴマダラ、ヒメウラナミジャノメ、ヒカゲチョウ

トンボたち 5種
ナツアカネ、ノシメトンボ、アキアカネ、マイコアカネ、シオカラトンボ

クモたち 14種
シロカネイソウロウグモ、オナガグモ、オオシロカネグモ、ジョロウグモ、アシナガグモsp.、ビジョオニグモ、ナガコガネグモ、コガタコガネグモ、ゴミグモ、オオトリノフンダマシ(卵のう)、イオウイロハシリグモ(団居)、コクサグモ、ネコハエトリ、アリグモsp.

その他の虫たち 11種+(sp.2種)
ササキリ、ウマオイ(たぶん、ハヤシノウマオイ)、アオマツムシ(鳴き声)、トノサマバッタ、オンブバッタ、ツクツクボウシ、ヨコヅナサシガメ、ホシハラビロヘリカメムシ、チャバネアオカメムシ(幼虫)、アカスジキンカメムシ(幼虫)、ルビーロウムシ、(アメバチ亜科sp.、ジョウカイモドキsp.)