2013年2月3日日曜日

2月3日 月例テーマ観察会「宍塚の村の姿」


月例テーマ観察会「宍塚の村の姿」
講師 土浦市立博物館 萩谷良太さん
テーマ
 宍塚の村の姿、たとえば道や家並みにはどんな特徴があるのかな?
 宍塚の歴史に触れてみよう。


  • 2月3日、今日は節分。暖かい日でした。
  • まず、最初に、情報館で、パワーポイントを使って、講義でしたが、子どもたちが一杯集まって、講師の萩谷さんは少し戸惑い気味。
  •  航空写真をみながら、近隣の集落の姿を確認。道沿いに整然とした村、段丘の際に地形に沿っている集落、宍塚も道に沿っているものの、かなり曲がりくねっているようです。
  • 関東では小村がおおいのですが、関西では集村といい、それぞれのお宅の境界も不明確で、門や生垣もなく、屋敷林なども見られず、家が軒を接するように密集しているそうで、関東の村の姿とは全く異なるそうです。今度、関西にいったときには、新幹線から良く見えるそうなので、確認してみましょう。
  • さて、1時間もすると、おとなしくしていた子どもたちもそろそろ限界。よく聞いていましたね。
  • 次に、実際に集落の様子を眺めにゆくことになりました。
  • 節分の日ですが、残念ながら、節分の飾りをしているお宅は1軒だけで、それも、ヒイラギの葉だけで、イワシの頭は見られませんでした。
  •  屋敷の門構え、生垣(いきぐね)、屋敷の向き(南向きが多い)、屋敷林、氏神さまなど、関東の農家の姿を確認し、さらに、神仏分離や神社の合祀などの話を伺いながら、鹿島神社や般若寺、安産不動尊なども見て回りました。
 鼻の大きな大日様
  • 糀屋、空地、新地、上郷などの集落は、村の中の生活、信仰などの単位となる組織で、村の仕事を行う単位であったり、葬儀や講、祭礼の分担の単位であったりするそうで、北関東では「坪」と呼ばれているそうですが、各地で、色々な呼称(ヤシキ、ニワ、カイト、ドイなど)があるようです。
  • 子どもたちも、普段は見ないような農村のたたずまいを残す、宍塚の村の中を元気に歩いていたのが、印象に残りました。
  • 萩谷さんありがとうございました。


資料 当日の資料はA3版 3枚
【参考書】
 「図解案内 日本の民俗」福田アジオほか編2011
 「土浦市史資料第2集 村明細帳」土浦市1989
 「茨城県神社誌」茨城県神社庁1973
 「続 聞き書き里山の暮らし」宍塚の自然と歴史の会2005


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